最新版第四話
  

   社会を斬る

平成18年8月16日

私が越谷市議会議員になってから、早いもので3年と2ヶ月が経過しました。                                                
この間、越谷市政に対する発言や、市民の方からいただいたご意見をもとに、日夜、議員として働かせていただいております。しかし、市民の方からいただく声の中には、個人の利益だけを追求する問題や、私の政策に反する問題等で積極的に行動することが不可能な場合もあります。そこで、このコーナーにおいて私の考え方を述べさせていただき、市民の皆様に予め私の基本的なスタンスをご理解していただきたいと思います。

 さて、皆様ご承知の通り、現在私は自由民主党公認の市議会議員を務めており、「保守的」などと言われることがありますが、それは大変光栄なことでもあると考えています。 しかし、「保守的」を辞書で調べると「新しいものを嫌い、旧態を守ろうとするさま」とあり、私の考え方、或いは政治家としてのスタンスとは違う表現がされております。対語である「革新的」は「制度・組織・習慣などを改めて新しくしようとするさま」とあり、その意味だけを考えると、むしろそちらの方が私の考え方に合致していると言えます。それは、「古くても良いものと悪いものがあるし、新しくても良いものと悪いものがある」と思うからです。

 国民から見た自民党は、今まで「自民党=保守的=利権・金権政治」と考えられていました。しかし、今では「自民党=保革的=福祉・大衆政治」に変わってきたように私には思えます。それは、「保守」と「革新」の意味合いが変化してきているからと言えるのではないでしょうか。 では、何時ごろから変わってきたのか。 考えるに、民主党が結成され、その勢力が増し政党の名を確固たるものにしたときくらいからだと推測します。

 私は、自民党も民主党も共に「保守的」であると思っています。以前は「保守的」或いは「革新的」を判断する場合、「現行憲法」を改正するか否かを判断材料としていた傾向があり、自民党は「保守的」政党でありながら憲法改正を党是としております。一方、本来対立軸であるはずの民主党が憲法改正に反対かといえばそうではなく、もともとは自民党だったという人が大半を占めていることを考えると(その中に何故か護憲派、いわゆる「革新的」ともいわれている人達が混ざっていますが)民主党も改憲派の集団であるといえます。それゆえ、自民党と民主党は同じだと考えられるのではないでしょうか。

 それでは、越谷市の場合はどうでしょうか。現在の越谷市長は、民主党から推薦されて選挙を勝ち抜いてきました。先に述べたように民主党には「保守的」な人と「革新的」な人とがいるので、市長が「保守的」なのか「革新的」なのかはいまだに解りません。何故ならば、私が議員になってから3年と2ヶ月の間、市長を見てまいりましたが、市長と憲法論、或いは国家・国旗などといったことについて議論をしたことがないのと、ご自分の考えをあまり話されることがないので「保守的」なのか「革新的」なのか、判断することが不可能なのです。思想については未知の世界ともいうべきで、まさに、民主党推薦市長に相応しい「保守的」でもあり「革新的」でもある方と言えるのではないかと思っています。

 民主党推薦ということで市長を例に出しましたが、決して市長が嫌いなのではありません。むしろ人間的には尊敬をしております。とても紳士で優しい方だと思っておりますので、誤解のないように・・・・・・・。以上、私が政治を行っていく上で基本となっている考え方の一部でもありますので、ご参考にしていただければ幸いです。
 

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越谷市議会議員    伊藤 おさむ       


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